情熱の空「第31回RC航空ページェント」に行ってきた
「RC(ラジコン)航空ページェント」は、群馬県太田市で行われている日本最大のラジコン・フライトショーです。自宅から車で30分ほどという近場で行われていましたが、初参加。
私自身はRC飛行機に関しての知識をあまり持っていません。今年1月1日に初飛行で入門用のプレーンを見事大破させ、以降やってません。しかし、矢継ぎ早(4分間隔ぐらい)に新たな機体が登場する上、司会がトークで盛り上げたり機体に関する薀蓄話を披露してくれるため、最初から最後まで楽しめました。また、市が後援しているため、地元の美味しいものが屋台で味わえます。他にも、機体や部品・書籍などを特別価格で販売されてたり、ドローンの体験操縦に子どもたちが群がったりしてました。一日楽しめて入場無料
持ち物
- 標準ズームレンズ:機体展示の撮影の為。
- 望遠ズームレンズ:望遠側300mm持ってったけど、もっと望遠が欲しかった。
- 折りたたみ椅子:ビールでも飲みながらまったり鑑賞するのが乙。大きめの椅子の方がいい。
- 帽子:絶対必要。顔が焼ける。
- 日焼け止め:同上
三脚はあっても絶対追いきれないのでいらないです。
内容とか撮影とか
機体展示
出演待ちの機体が間近に展示されてました。中の人間まで作り込んであります。スケールモデルの再現は、まさに情熱。
「最大望遠にして、絞りを開放することによってボカす」を初めて実践。できてちょっと感動。
翼長は皆2m以上です。
フライト
当日は、快晴で風も弱く絶好のフライト日和でした!しかし逆光……なんも対策せず臨む。
カメラの設定は大体
結構AFで追いきれないことがありました。RCプレーン撮るのって下手したら本物の飛行機撮るより難しいんじゃ……と本物の飛行機撮ったこと無いのに思いました。
「富獄」第二次大戦中に計画された六発の超大型戦略爆撃機です。生産はされていませんが、戦後に旅客機として使う構想もあったとか。奥が旅客機、手前が輸送機のカラーリング。RCとしては超大型。片方の動力がエンジン、もう片方がモーターでした。モーターの方が飛行時間が短いとのこと。
「ハンドランディンググライダー」機体に動力を持たず、手で投げて離陸するグライダーです。全身を使って投射した直後、10mぐらい急上昇する姿は迫力がありました。上昇気流を掴み高度を上げていると、鳥の群れが近づき共に飛ぶ姿を見ることが出来ました。司会の方が「好奇心の強い鳥は上昇気流を教えてくれる」と言っていたのが印象的です。
ショー全体のなかで鳥が近づいた機体は、ハンドランディンググライダーだけでした。やっぱり、動力を積んで音が出る機体には近づかないのかなぁ。
「F4Uコルセア」第二次大戦中の機体の中で一番好きな機体です。理由は逆ガル翼がカッコいいから。以上。
「F4F-4ワイルドキャット」奇跡的によく撮れた一枚(自分比)。猫一族の父。
「Laser230Z」のアクロバット飛行撮影場所所が悪くて写り込んじゃってますが、超低空を飛行してます。
フライヤーは16歳の阿左美 和馬さん。今年のドローンレースで優勝したり、アクロの世界大会出場したりとものすごい実力者。実機では不可能な予測もつかない変則飛行で会場は大盛り上がりでした。100m以上の高度でエンジンを止め、背面で落ちてから地面スレスレで回転して着陸する……神業です。参加者の平均年齢が50~60歳ほどのイベントですが、他にも15歳や6歳の若き才能たちが輝いておりました。
イベントの様子が12月10日発売「ラジコン技術1月号」と1月10日発売「ラジコン技術2月号」の付録DVDに収録されるそうなので、買いたいと思います(ガッツリ宣伝)。
「SA-315B Lama」3.4mの大きなRCヘリです。動力がガスタービンで、実機と同じだとか。つまり、燃料も同じのため匂いも一緒。ヘリコプターって石油ストーブの匂いなんですね。
「Bae Hawk」ジェット機です。音が凄い高音。スモークを出してるため、空気の流れがわかります。
キャノピーは慣らし飛行中に吹っ飛んだそうです。パイロットが脱出したのかな?
トリは「A-10」色々と有名な攻撃機。ゆったり優雅に飛んでました。
後書き
RC飛行機って、想像以上に飛ばすのが難しいです。自動で姿勢制御してくれるドローンとは大違い。ベテランである出場フライヤーさんたちも、5人に1人くらいは、着陸に失敗してました。素人目で見ると「情熱を込めて作っても一瞬で壊れてしまう」という見方になってしまいますが、フライヤーは皆「情熱を込めて作ったものが大空を飛ぶ」ロマンを追い求めているのでしょうね。
非常に満足できるイベントでした。来年も参加したいと思います。